_summer
ストーリー
好きな奴、いるか?
修学旅行の夜に問われた、なにげない一言が物語を形作る。
今まで少しも意識していなかった、異性への憧れ、戸惑い、高揚。
恋への一歩、夏への一歩、大人への一歩を踏みしめて。
「いつかこの夏を思い出すとき、笑えたらいいな、そして側に誰かが居たら・・・」
遊んでいられる最後の夏。
人を好きになること。
誰かを好きになること。
始まりは何気ない一言。
一瞬の輝き。
今、僕たちの季節が始まる・・・。
ヒロインと愉快な仲間達
波多野 小奈美(はたの こなみ) CV:まきいづみ
成西学園に通う2年生で、主人公・海津匠(かいづ たくみ)の隣に住んでいる幼馴染み。ほとんど父親が居ない匠と沙奈(匠の義妹)の為に、毎日食事を作りに来ている。
クラスもずっと一緒で、匠とはオシドリ夫婦な仲。女の子らしく、家庭的で穏和な性格だが、少し押しの弱い所が玉に瑕。同じく幼馴染みの信乃や船田 治(ふなだ おさむ)と仲良く楽しく暮らしている。
カモメが好きで、空が好きで、海が好き。
海老塚信乃(えびづか しの) CV:金田まひる
成西学園の2年生で、町の高台にある古い神社に住んでいる。匠や小奈美と同じクラス。活発で押しが強く、匠や治とはくだらない事で衝突してばかりだが、他人に対して世話を焼くなど、優しい一面もある。
神社の娘なので、巫女の仕事も手伝っているが、家柄の事はそれほどこだわっていない。とはいえ、神職というものを少しは気にしているらしく、清くありたいとは思っている。
天野千輪(あまの ちわ) CV:北都 南
成西学園のぴかぴか1年生。沙奈とは同じクラスで仲が良く、一緒に登校している。入学と童子に占い同好会を作るなど、小さい外見に反して以外と行動派。物静かで冷静というか、実際は何を考えているのかわからない。
沙奈のおかげか特技の為か、クラスではむしろ人気者。ミステリアスな雰囲気と、毒舌の魅力にとりつかれた一部男子に人気がある。
せっかく作った同好会に、人が来ない事が目下の悩み。
島津若菜(しまづ わかな) CV:青山ゆかり
成西学園の3年生。家柄と持ち合わせた雰囲気のためか、学園内では噂されるほどの有名人。今では珍しい純和風なお嬢様。箱入りで堅い性格かと思いきや、年相応の女の子。
厳格な祖父が亡くなってからは、ある程度自由に過ごせる事になった。それを機に、他のみんなのような恋がしてみたいと思っているのだが経験はなく、その方面はとんと苦手。
学園の1年生に、川上由乃(かわかみ ゆの)という付き人がいる。
七緒日向子(ななお ひなこ) CV:成瀬未亜
主人公達のクラスの担任。学園新任教師で、科目は世界史。授業内容は脱線することも多いが、退屈することもなく評判が良い。
教師に見えないことを気にして色々考えているようだが、あまり効果はないようだ。教員なのでお給金は安定していそうだが、よくわからないモノを買うので金欠に陥りがち。
そのためか、よく昼休みは教卓に突っ伏していたりする。
めがねの高橋さん(本名は不明) CV:鳥居花音
成西学園放送部の3年生。世代交代の為、2年生へと引き継ぐはずだったが、人手不足で手伝う事になった。
普段はどちらかというと控えめな印象でクラスでも目立たない方だが、アナウンスからはハキハキとした印象を受ける。もともと任期中に放送をしていなかったが、お鉢が回ってきた事で、背伸びをしてみようと思い立つ。
どうせなら楽しく放送したい。自分が出来ること、少しでも変わりたい想いを込めて、マイクに向き合った。女生徒からは、頼れるお姉さんのような信頼を受ける。
本題のレビュー
豪華声優陣
ほとんど声優さんで購入決定してしまったようなモノです(笑)。結構豪華ですからねぇ。元々、鳥居花音さんは別のキャラ(小奈美だったかな?)だったのですが、途中から変更になったという曰わく付きな作品であります。でも結果的に良かったのかも。
メインヒロイン、小奈美役のまきいづみさん、もうはまり役ですね。小奈美のほのぼのとした独特の雰囲気、ちょっと押しが弱そうなボイス、正直びっくりでした。上手いです。
それと、ツンデレ役やらせたら日本一(笑)、信乃役の金田まひるさんもはまってました。ホント、まひるさんってツンデレキャラがとても良く似合う声優さんですよねぇ。例えば、はにはにの渋垣茉理なんか、もう王道ですわ♪
日常を描く?
それはさておき、内容ですが、よく言えばほのぼのとしたストーリー展開、悪く言うと起伏のない平凡なストーリーと言えます。つまらないというのでは決して無いのですが、まぁコレがHOOKの予定した舞台設定だとしたら、あまりに日常色が強いかな、と個人的には思いますね。
まぁ、その分身近に感じる部分もあるのですが、話の持って行き方が何となく先が見えるというか、予想できてしまってああやっぱり的なエンディングが多かったような・・・。
例えばメインの小奈美、主人公と初めて結ばれるきっかけについてはまぁ多少はひねってあるような気がしますが、元々二人はオシドリ夫婦的な存在なので、「え?今迄付き合ってなかったの?」って周りからは思われてますから・・・。
小奈美のキャラ的には好感が持てました。つーか惚れましたw 確かにちょっと気弱かもしれないですが、よく気が付くし料理は上手だし、何より主人公にホの字ですからね。主人公や仲間への気配りが、決して押しつけがましいのでは無くってとても自然なんです。こういう幼馴染みが欲しかったですねぇ。あ、ほなみんでもいいや(マテ
妹属性と毒舌キャラ
とまぁ、のっけから辛口になってしまいましたが、キャラ別には結構萌えな部分もあったりします。
その筆頭は沙奈。とってもお兄ちゃん子です。多分、ショコラのすずよりもお兄ちゃん子ですw とにかくいつでも「お兄ちゃん」と呼んでくれます。これは義妹好きには辛抱たまらんのではないでしょうか?(;^ω^)
おまけに寝起きが悪いです。で、その時の「うにゅ~?」とかの舌っ足らずで寝ぼけた感じが堪りませんね!(ぇ
その沙奈の友人、千輪もかなり萌えでした。CVが北都南さんというのもあるのですが、独特な雰囲気と、先輩を先輩と思わないような毒舌(例:「・・・遅すぎです。何をちんたらしてやがりますか」)、ついつい千輪ワールドに引き込まれてしまいました。
ツンデレとは違いますが、主人公と付き合うようになってからは、だんだんと表情が豊かになったり、素直に照れてる感じが可愛かったっすね。
おまけストーリー
一通り各キャラ攻略が終わるとおまけシナリオが追加されますが、コレは小奈美エンドの後日談的なショートストーリーで、大した事は無いです、マジでw
冒頭に書いた、船田治の一言「好きな奴、いるか?」に対する答えっていう内容ですね。勿論選択肢はありません。
それと、完全におまけなのですが、ストーリーを進めていくと「コイン」が貯まっていき、コインの数に応じて色々なアイテムがもらえるというイベントがあります。クリア後のおまけで「コインの女王」に会いに行くともらえます。その場面は完全にドラ●エのパクリじゃねぇかって感じです(笑)。
ようやく梅雨も明けて夏真っ盛りなこの時期ですから、鬱ゲーやるよりは_summerのようなほのぼの恋愛ストーリーをやるのもいいものかもしれません。各キャラ攻略でも、選択肢はさほど難しい事もありませんし、サクサクやってしまいたい作品です♪
※プレイ当時は夏だったらしい・・・w