ストーリー

 遙か昔、この空には龍が存在した。
 龍は天を司る姫。ある日地の男に恋をする。だが、それは叶わぬ恋だった。
 龍は地に雪を降らす。何もかも真っ白に覆い尽くしていく。
 地にいる男への想いを断ち切るように。
 物語はそれから数百年後、同じ土地の現代から始まる。
 気が遠くなるほどの時を越えて、交差するそれぞれの想い。
 降る雪はただ白く、真実だけを埋め尽くしていく。

ヒロインと愉快な仲間達

雪月 澄乃(ゆきづき すみの)

 ほんわかした感じで、常に前向きマイペース。純真無垢なのはいいのだが、人の言うことを何でも信じてしまう。幼いときに主人公と出会い、それ以来ずっと主人公の事を待ちわびていた。

若生 桜花(わこう おうか)

 生意気な所もあるが、とても心優しい女の子。飼い猫?のシャモンと仲がよい。村にある神社の社に住んでいる。攻略不可(というか、何というか微妙な所です。エロシーンは無し)

日和川 旭(ひよりがわ あさひ)

 思いこみが激しい。こうと思ったら猪突猛進タイプ。非常に元気。いわゆるトラブルメーカー。

北里 しぐれ(きたざと しぐれ)

 ものしずかでミステリアスな少女。山の中で動物たちと暮らしている。偶然主人公のアルバイト途中に出会う。

橘 芽依子(たちばな めいこ)

 診療所の娘。澄乃の同級生で友達。主人公をからかうのを生き甲斐としている様子。
 攻略は出来ませんが、ある意味物語のキーパーソン。

佐伯 つぐみ(さえき つぐみ)

 村唯一の旅館「龍神天守閣」の若女将。主人公の従妹。料理の腕は超一流。攻略不可。

雪月 小夜里(ゆきづき さゆり)

 澄乃の母。村で雑貨屋を経営。しっかり者で洞察力は鋭い。攻略不可。

本題のレビュー

いやー・・・

 久しぶりに泣きました。マジで。
 この作品、ヒロイン同士が微妙に絡んで来るんで、コンプリートするまで息が抜けませんでした。

 主人公は舞台である「龍神村」に10年ぶりに訪れます。旅館「龍神天守閣」でアルバイトをする事になります。しかし、村に着いた途端落石事故に遭遇して死亡・・・したはずだったのですが、何故か生きてますww
 葬式まで出したのに。そんなこんなで無事バイトを始める主人公なのですが、何と日給200円www
 しかも旅館から離れた滝へ40リットルの水を汲みに行ってから雑貨屋で買い物という過酷な内容。まぁ俺だったら速攻で帰りますねww

 ・・・話を戻します。
 この龍神村には概要にあるような伝説が残っています。村は万年雪なのですが、これも龍神伝説に基づくモノで、悲しみを埋めるように天が雪を降らせているのだ・・・と。
 しかし、村の診療所の娘である芽依子は「本当は微妙に違う」といいます。まるで見てきたかのように。これがこの物語のキーになります。

進め方としてはあれ?似てる・・・?ww

 まず澄乃ルートを攻略、その後「Regend」という選択肢がメニューに出てくるのでそれをプレイ(選択肢は無しです)。そうするとこのSNOWの背景がだんだんと現れてきます。桜花は攻略可能なヒロインをクリアしてから最初からプレイしないとNGです。

 いやー、なんていうか、澄乃のルートだけでも相当泣けたのですが、真の龍神伝説を知った後の、桜花ストーリーは涙無くしてプレイ出来ませんでした。余りにも悲しい、そして感動的なストーリー・・・。

 まぁ世間一般の評価では、泣きゲーとしては王道のアレとかコレと構成が同じだって言われてますが、確かに似ているかもしれませんけど俺はこの作品自体はすごく良く出来てると思いますね。

 パクリ疑念とかそういうものを全く抜きにしても、感動しましたぜ。まぁアレとかコレをプレイする前にSNOWをプレイしたからかもしれませんけどねー。

 個人的にはお勧めです。んで、出来ればボイスの入っている「SNOW・PE」の方がお勧めかな。